組織再編を起点に、業務とテクノロジーとの複合型プラットフォームサービス提供へ

INTERVIEW

2022年にトランスコスモス株式会社は組織再編を実施されました。
新設の「ビジネスプロセスイノベーション(BPI)総括」の総括責任者を務める
鷲尾剛上席常務執行役員と、BPI総括サービスイノベーション推進本部の江浪まつみ副本部長をお招きし、弊社担当シニアマネジャー木村光夫との鼎談を行いました。

(写真左から、鷲尾 剛氏、江浪まつみ氏、木村 光夫)

鷲尾 剛氏
トランスコスモス株式会社
上席常務執行役員
BPOサービス統括副責任者兼
ビジネスプロセスイノベーション総括責任者

2017年、トランスコスモスに執行役員として入社。
入社後は、ITアウトソーシングサービス本部担当役員として、本部全体を統括。
2018年 常務執行役員就任。
2022年 上席常務執行役員就任。
現在は、2022年に発足したバックオフィス系事業部門とITサービス系事業部門を融合した組織、ビジネスプロセスイノベーション総括の責任者を務める。
前職から一貫してITに関する領域を担当しており、その経験から得た知見に基づき、BPO事業の発展に貢献している。

江浪まつみ氏
トランスコスモス株式会社
BPOサービス統括
ビジネスプロセスイノベーション総括
サービスイノベーション推進本部 副本部長

1994年、トランスコスモスに入社
企画、事業開発、サービス設計/構築、品質管理、コンサルティングまで、幅広い業務を担当する。経営層が抱えているビジネス課題に対して付加価値のあるアウトソーシングモデルを提供することを目的に、2010年頃からスカイライトコンサルティング社との連携開始。現在は、BPI総括の横串機能であるSI推進本部とITアウトソーシング本部を兼任し、BPO事業の拡大を推進している。

木村 光夫
スカイライトコンサルティング株式会社
シニアマネジャー

2012年にスカイライトコンサルティングに参画。未来に向けた変化の起点を創り出すことをモットーに、伴走型のスタイルを通じて、クライアントの歴史や既存資産、問題意識を紐解きながら、納得感のある変革コンセプトとストーリーづくりに取り組んでいる。


お客様企業のビジネスプロセスを最適化し変革を促すため、時代に合わせて卓越した業務オペレーションを確立してきました

木村:御社は今年の4月に組織再編を実施されました。本日は、その狙いと未来へのビジョンをお伺いできればと思います。最初に、御社の事業全体についてお伺いできますか。

鷲尾:トランスコスモスの国内における事業は大きく分けると2つあります。1つは弊社が「DEC」と呼んでいる部隊で、デジタルマーケティング・EC・コンタクトセンターという、主にB2C企業の売上拡大に貢献するサービスです。コールセンター事業やデジタルマーケティングを提供しています。

もう1つは「BPO」と呼んでいる、ビジネスプロセスアウトソーシングを担う部隊で、我々が担当しています。今年(2022年)の4月に創業者奥田耕己が他界しましたが、1966年に奥田が創業したサービスに源流があり、会社で一番歴史のある事業となります。その後、時代の変化に合わせて事業を拡大してきました。BPO事業は企業のコスト最適化に貢献するサービスで、今日のお話の中心となるだろうBP(I ビジネスプロセスイノベーション)はBPO内の組織になります。

グローバルにおいて、ECやコールセンター事業は、現地ローカルビジネスで利益が拡大してきている一方で、BPOはまだこれからという実態があります。2023年度から始まる新しい中期事業計画の中で、サービス提供を含め、海外拠点の活用をオフショアでの利用と併せて検討します。BPO事業の海外展開は、ひとつのキーテーマに掲げています。

木村:企業が継続的に利益確保していくためには、「売上拡大」と「コスト最適化」の2つの視点が必要不可欠なわけですが、御社はお客様企業の事業パートナーとして、両面を総合的かつグローバルに支援するアウトソーシングサービスを提供していらっしゃいます。ここではBPO事業に焦点を当てたいのですが、提供サービスの強みはどこにあるとお考えですか。

鷲尾:時代の変化を捉え、サービス内容も提供スタイルも変えてきていますが、人を中心にするビジネスモデルであることは変わっていません。

長い歴史の中で形成された組織の強みのひとつとして、お客様企業のビジネスプロセスを最適化し、変革を促すスキルを持つ人材が多数在籍することがあります。事業に関わる人材の共通スキルは、組織文化としても根付いていて、サービス理念である「オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence)」を体現しています。

また最近は技術(デジタル)が人を追従してきており、そこがビジネスチャンスになってきています。これまで人がやってきた業務を、弊社のアウトソーシングサービスを活用いただくことでデジタル化が進み、結果的に効率化できる。デジタル化の範囲を徐々に拡大し効率化を進めていくやり方は、とても高い評価をいただいています。

弊社は事業の原点である人と技術を「仕組み」で融合することで、価値の高いサービス提供を実現することを追求しています。

木村:私も御社を支援させていただく中で、BPO事業のポートフォリオの幅広さに改めて驚きました。いわゆるコーポレート系のバックオフィス向けのサービスやITアウトソーシングサービスもあれば、業界に特化したサービスも展開されております。昨今ですと、COVID-19に関わる公共事業のニーズにおいて、DECとBPOのケイパビリティを組み合わせた複合アウトソーシングモデルを短期に立ち上げられた経験もお持ちです。

また、御社のサービスを受けた場合、一般的な「アウトソース」のイメージと違うイメージを持たれるお客様もいらっしゃるのではないかと思います。お客様と近い距離で寄り添うスタイルで支援することで信頼を勝ち取り、お客様との関係が強化され、新たなビジネス機会の獲得につながっている。これらも御社のビジネスの特徴であり強みですよね。

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Skylight Consulting Inc.

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